記事一覧

南三陸町、気仙沼を走る1 ~前谷地~

2011年10月17日(月)
 拙著「29歳の離陸」にも書きましたが、私は28年前に東北、北海道を徒歩で旅しました。その時北上したルートとこの度の震災による津波や原発事故で被災した地域がほとんど重なります。道中、一宿一飯の恩をはじめ、いろいろな形でお世話になった方々がたくさんいらっしゃいます。

 なのに、ずっと気になっていながら、何もできずにいました。特に、南三陸町から気仙沼にかけての、テレビや新聞にはほとんど出ない小さな入り江と村々が連なっているような地域がどうなっているのか…。
 とにかく行って見て感じてくるしかありません。


 
ファイル 114-1.jpg
 バイクフライデーの本領発揮、初めての輪行です。
 今夜は8時高崎発の新幹線で仙台の北の古川まで行き、駅前のビジネスホテルで一泊します。


ファイル 114-2.jpg
10月18日(火)
 石巻線の始発で石巻市前谷地(まえやち)駅で下車、自転車を組み立てます。ここから気仙沼線に乗り換えて柳津(やないづ)まで行くこともできましたが、少し内陸も走りたかったので、あえてここを起点にしました。


ファイル 114-3.jpg
 まことに愛すべき駅舎。離れるのが惜しくて少しゆっくりしすぎてしまいました。
8時15分 出発。


ファイル 114-4.jpg
 近くのセブンイレブンで食料の買い出し。
 ちょっと横道にそれますがが、全国チェーンのコンビニにも地域色がありました。
 ここが宮城県で山形や岩手と隣だというのがわかります。


ファイル 114-5.jpg
 ちなみにこちらは高崎のセブンイレブン。
 群馬で栃木、長野、新潟と接しているのがわかります。

南三陸町、気仙沼を走る2 ~北上川~

ファイル 135-1.jpg
 前谷地のヤチというのはアイヌ語で湿地という意味だそうです。地震の時はかなり揺れたことでしょう。
 几帳面に稲わらが干してある平らな水田地帯にポコッ、ポコッと山がある景色は独特です。
 

ファイル 135-2.jpg
 旧北上川を渡る神取橋。かわいいトラスの歩行者専用の橋。


ファイル 135-3.jpg
 昭和58年の4月24日に高崎を出発。6月6日、石巻を出て桃生町を歩き、志津川町(現南三陸町)へ出て、気仙沼へ向かいました。「桃生町の方々の親切はひとつの驚異であった」と、当時の日記に書いてあります。
 震災後、たびたび耳にした地名ですが、28年ぶりの思い出の地でもあります。


ファイル 135-4.jpg
9時38分 ゆったりと流れる北上川を渡ります。


ファイル 135-5.jpg
 川下側。28年前はこの川岸を上ってきました。ここで当時のルートと合流です。
 こんな穏やかで美しい川のわずか十数キロ先の河口で、津波が牙をむいたことが改めてショックです。

南三陸町、気仙沼を走る3 ~横山不動尊~

ファイル 134-1.jpg
 柳津から横山へ向かいます。
 このあたりに「燃やすまい 山は緑に萌えるもの」という看板があったのを覚えています。


ファイル 134-2.jpg
10時17分 横山不動尊。神社とお寺が同居しています。


ファイル 134-3.jpg
 すごい! こんなに水が澄んでいたっけか?


ファイル 134-4.jpg
 28年前はここで、「前日泊めていただいた方のご近所の方が作ってくれたお弁当」をいただきました。
 美しい土地とあたたかい人々に満たされた日々の思い出が鮮やかに蘇ります。


ファイル 134-5.jpg
 気仙沼線の横山駅。この先の峠を越すと南三陸町です。
 28年前は交通量の多い国道の峠道を避け、ここから志津川まで電車に乗りました。震災後はこの手前の柳津で止まっています。

南三陸町、気仙沼を走る4 ~峠~

ファイル 133-1.jpg
 南三陸町への峠道。ここまで屋根や塀の修理をしている家や、道路の舗装の修理をしている所はいくつかありましたが、この先の標高約100mの峠のおかげで津波の直接の被害はなかったようです。


ファイル 133-2.jpg
10時46分 峠の直前で最初の工事看板。


ファイル 133-3.jpg
 南三陸町に入ったとたんに看板のラッシュ。


ファイル 133-4.jpg
 峠を下り、荒町の家並みを過ぎて海が見えてきました。

南三陸町、気仙沼を走る5 ~折立~

ファイル 132-1.jpg
 合掌。


ファイル 132-2.jpg
 気仙沼線りくぜんとぐら駅付近。 地図の上では付近にセブンイレブンがあったはずですが…


ファイル 132-3.jpg 
11時 折立(おりたて)川の河口。


ファイル 132-4.jpg
 道沿いに折立の家並みがあったはずでした。


ファイル 132-5.jpg
 海は何事もなかったかのように穏やかで美しく、それが却ってやるせない。
 志津川湾は牡蠣やわかめなどの養殖が盛んなところだそうで、湾内では復旧に向けて(?)作業が行われていました。
 頭の中で劣化していた記憶に色彩と潮のにおいが鮮やかに蘇ります。

ページ移動